ケーススタディ経済法第1問の市場について

第1問目の市場について、本書は国内各路線分野としています。
かかる市場画定について、商品役務範囲と地理的範囲から画定したいのですが、どうすればよいでしょうか。
私は、既存3社と新規3社が乗り入れている路線と、新規3社が運航していない路線で、需要の代替性がないから、前者を市場としました。これでは誤りなのでしょうか。よろしくお願いいたします。本書の国内各路線分野とした場合の需要者の代替性をどのように考えればよいでしょうか。
2020年12月19日
選択科目 - 経済法
回答希望講師:中山涼太
回答:1

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中山涼太の回答

第一点について
この問題は商品役務の範囲も地理的範囲も国内であるのが所与のものとされているため、市場画定の演習には適さないと思います。
強いていえば、国内移動・旅行をしたい客は国際線では代替できないので商品役務は国内線に限られ、そうである以上地理的範囲も国内に限られるということになるでしょう。
第二点について
結論としてどちらもあり得ると思います。これは白石先生が好んで論じられる新幹線・飛行機問題と類似します。
ただ、実際の事件当事者の視点からという場合は別として、問題検討の戦略面ではシェアが分かってるのは国内線全体の市場なので、この場合はそちらで市場画定するのが吉です。

2020年12月28日


匿名さん
ご回答ありがとうございます。
仮に日本国内の旅客市場とした場合には、路線によって新規三社が乗り入れていない路線があると思われるのですが、その点についてどのように検討すれば良いでしょうか。
それとも、マクロ的な視点で純粋にシェア率で検討すれば良いのでしょうか。

また、テキストの記載のような各市場とした場合には、
既存三社、既存三社+新規三社の路線などがありますが、いずれかの市場を検討すれば問題ありませんか。

2020年12月28日

前半についてはその通りです。国内線全部を市場に含む以上、路線の多寡はシェアの問題に収斂されます。
後半については、検討事項を網羅していればいずれかの検討で良いと思います。隣接市場からの競争圧力と捉えるか競争者間の牽制力と捉えるかの違いにすぎません。

2020年12月28日