明確性の原則や過度の広汎性の問題と合憲限定解釈の関係

ある条文の文言が一見不明確であったり広汎にみえても合憲限定解釈ができる場合、明確性の原則や過度の広汎性の問題についての論述と合憲限定解釈の論述の区別・流れがよく分からずにいます。合憲限定解釈ができる場合、明確性や過度の広汎性を理由に違憲にはならないと思いますが、この場合、徳島市公安条例事件判決の規範(通常の判断能力を有する~)を挙げて検討する必要はあるのでしょうか。合憲限定解釈できる以上、どのように合憲限定解釈できるのかを示したうえで、問題となっている行為が解釈した文言にあてはまるのかを検討すればよく、徳島市公安条例事件判決の規範を挙げて検討する必要はないのではないかと思っているのですが。
2020年5月12日
法律系資格 - 司法試験
回答希望講師:伊藤たける
回答:1

ベストアンサー ファーストアンサー
伊藤たけるの回答

ご質問ありがとうございます。
少なくとも、表現の自由に対する典型的な制約の場合には、合憲限定解釈の明確性を検討する必要があります。
札幌税関訴訟大法廷判決も、徳島市公安条例事件大法廷判決を引用して、明確性を検討しています。
基本知識ですので、お手持ちの判例集や論点教室憲法などでしっかりと復習をしておいてください。

2020年5月13日