ご質問ありがとうございます。
悩ましい問題であり、初歩的なものなどではありません。
そもそも、憲法上の権利の守備範囲は排他的なものではなく、同一事象で複数の憲法上の権利が制約されることもあり得ます。
平成28年予備試験では、ご指摘の通り、消極的表現の自由の問題であるともいえます。
また、「法律婚を積極的に推進」するという特定の思想の強制であるとも構成できるでしょうが、団体には内心がないとの立場からは、そのような構成は難しいでしょうね。
詳しくは、こちらの私の解説をご参照ください。
http://www.hougakushoin.co.jp/book/b244617.html
なお、本問では、そのような権利選択の問題よりも、「制約」といえるのかというところが重要ですから、あまり悩まなくてもよいのではないかと思います。
2019年10月30日