憲法の流儀 連載および講義 政教分離について

①基礎編・実践編平成24年講義の段階では厳格分離説を私見としてると思いますが、連載では最高裁と同様に宗教的中立説を私見としていると考えてよろしいでしょうか?試験的にも、宗教的中立説に沿った方が良いでしょうか?
②箕面忠魂碑・慰霊祭事件について、基礎編講義(弐)p46では戦没者の慰霊祭が神式・仏式交互で営まれているとなっていますが、連載第10回p20.b.ⅰ)では「忠魂碑の前で毎年1回行われていた慰霊祭が「神式、仏式隔年交代」であったため」となっています。これは、公金支出の場面と慰霊祭への参列の場面、いずれにおいてもかかわり合いが希薄であると評価できる事情という趣旨で間違いないでしょうか?
2019年10月24日
公法系 - 憲法
回答希望講師:伊藤たける
回答:1

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伊藤たけるの回答

①最新の見解は連載のものですね。原則として宗教的中立ですが、神道との関わりあいについては政教分離の趣旨を踏まえて厳格分離とする立場だったように思います。ただし、司法試験との関係では、ご自身が信じる見解を記載すればよく、いずれでも全く問題ありません。
②最高裁は、神式、仏式が交代であることを「特定の」宗教とのかかわりあいではないとする合憲側の事情としていますが、いずれかの「宗教」とのかかわりあいを否定するものとはなりませんので、合憲側の事情とはならないと批判されているところですね。

2019年10月25日