ご質問ありがとうございます。
基本的には、憲法上の権利から導かれる保障内容から、当事者が最も主張したい権利を想定することになるでしょう。
ただし、権利選択はあれかこれかの関係にはなく、複数を主張することも当然ありえますので、時間制限の中で優先順位をつけることになります。
信教の自由の保障内容は、内心における信仰の自由、宗教的行為の自由、宗教的結社の自由です。
文化祭での発表を感じられたとしても、信仰それ自体はできることや、宗教的行為そのものではないので、信教の自由との関係では、制約が乏しいといえるでしょう。
次に、学問の自由では、学問研究の自由、研究結果の教授の自由、研究結果の発表の自由が保障されていますから、研究結果の発表の自由の問題があり得そうです。
もちろん、表現活動でもありますから、当然、表現の自由の問題とも構成できるでしょう。
どちらを主張してもいいのですが、学問の自由は、表現の自由の特則なので、学問の自由を主張するという考えもありえます。
文化祭が表現活動の場なのか、研究結果発表の場なのかにより、使い分けてもいいかもしれませんね。
高校生は、学問の自由の強い保護を受けないとすれば、表現の自由の問題とした方がいいかもしれません。
2019年9月23日