具体的に言うなら、戦略とは
『何をしないか』を決めることです。
SNSや学内コミュニティなどで、さまざまな講師や合格者の合格メソッドや勉強法を目にすることが多いと思います。
また、来年度の予備試験・司法試験の展望や合格率についても色々な議論がされています。
とはいえ、、受験生を取り巻く環境や現在の学習状況、弱点などは、ひとりひとり異なります。が色々まじってきて、予備試験志望者もいれば、法科大学院を卒業した司法試験受験生もいます。新制度5年生を使う人もいる、従来カリキュラムの既習者や未修者もいます。全く同じ環境・全く同じ状況の人は一人もいません。
一般論としての合格メソッドや勉強、来年の展望に振り回される前に、自分の状況や置かれた環境をしっかり確認することが大切です。自分がどういう属性のグループに入っていて、現状どうなのか状況を把握することにより、自分に本当に必要な対策が見えてきます。
これが合格戦略の最初の一歩です。
あなたが、リベンジ組なら、令和5年合格へ向けた戦略を立てるために、自分の属性を知らなくてはなりません。特に複数回組は、不合格になる癖が有ることが多いのです。癖を直さなければ、何度も同じ結果を経験することになります。
まず、癖を知るところから始めましょう。カウンセリングの機会が有れば、答案を何通か見てもらうことで、分かる場合があります。
吉野先生は不合格答案を3、4通読むと共通項があることに気付くそうです。
例えば、BEXAの考える「合格答案までのステップ」に照らして見ると、
という様にです。
答練やゼミに逃げるのは良くありません。
たしかに、演習で穴を埋めて合格する人もいます。
しかし、そういう人はこなす数がもの凄いのです。その覚悟がありますか。
まず、基礎体力が必要なのです。その先に、起案するというゲームがあるんです。
リベンジなのに今さら、基礎をと思う人もいらっしゃるでしょう。
しかし、今の自分に合わせたに合わせた基礎固めが「急がば回れ」でリベンジ合格への近道戦略です。
来年は試験が7月までズレるので、まだ時間はあります。
「知識は100%じゃない。けれどゼロでもない。30なのか40なのか60なのか…。穴は何処なのか。年内の課題は穴の精査ができるのか、落ちた時の基礎固めができるのか」です。知っているだけではなく、理解していて、使えることが基礎固めです。
法律は体系重視です。体系的に最初からやった方が良いのです。近年、試験委員は虫食い状態の勉強方法の蔓延を懸念しています。
こういう風にやるんだよと言った講師のレクチャーを聞くというより、持久力とか、基礎体力を上げるエクササイズが凄く大事です。
憲法労働基本権の問題がでました。
現場志向で知らなかったら解けません。全農林をしっかり勉強していなかったら合格答案は書けません。知ってる人は余裕です。重要判例答練のようになっていますが、最近の重要判例は「ある有名な論点について新しい事例が有って、そういう判断をしました」というものが増えています。事例判断ですが、先例性のある『えぐい』判例ではありません。重要判例答練のようですが、基本的なところを聞いて来てるのです。ここは、あんまり勉強してないでしょうと、突いてきてます。
判例100選でいえば、本当に重要な判例です。大法廷判決や最近議論が動いた判例理論の進化の所が問われています。2割の判例を知っているだけではなく、理解しているまで高めることが重要なのです。
例えば、
泉沢の判例は凄く大事で、あの考え方、やたら聞いて来ています。
「地方自治法の244条がでた瞬間、泉沢を思いうかべて欲しい。図書館の事例かもしれない。公の営造物にかかわる利用拒否は全部あのパターンに乗る。どうやって考えれば良いんだろうと。」
泉澤会館事件をちゃんと理解したというレベルが必要だと言うことです。
「市民会館出た。集会拒否された。泉澤ので行くんでしょ」だけではただの知識で、使えていいません。
旧司でで図書館で閲読拒否食らいましたというとき、
「これって似ていない?」「枠組みは同じなんじゃない」というアプローチができるのが法律家の思考力です。
基礎講座をちゃんとやるべきだと言うのは 知識を虫食い状に穴埋めしていけというだけの話ではないのです。
知識を知識としてではなく、使い方を教わりながら何度も何度も同じことを繰り返しやっていくことで、知識も身につくし使い方も身に付くからその時間が必要なのです。
司法試験道場では、判例を平面的な羅列ではなく、体系化し解説するので判例知っているだけではなく、2割の重要判例からでも理論の流れや考え方の理解を深めることができます。
「考え方も大事、趣旨から考えるのも本当に意味分かってますか。」
「なぜ、最初に原則確認するのか分かりますか。」
「判例が、このフレーズをなんでここに入れているか分かりますか。」
ルールはそんなに多くありません。つまり、使いこなして行くということです。
司法試験道場は「これが分かって、また同じようなことやってますよね。法律家ってそういう発想するんですか。」という話をいろんな科目で、いろいろな判例で繰り返しやるようにしているのです。
基礎講座のインプットでは、絨毯爆撃のように埋めて行く作業が必要です。でも、それは短答までなのです。
次は論文レベルだと、論文の講座を受けてから論文の勉強を始めるのでは遅いのです。インプットの段階から論文を意識した勉強をしなくてはいけません。予備校は、この説明を上手くできていません。問題を解けば良いと伝わってしまう危険性があります。
インプット講座というと勘違いされています。
今から知識を詰め込んで行くのかという印象も持たれてしまうかもしれません。
リベンジにとっては、どう使うかという法的思考のエクササイズというのが分かり易いかもしれません。
何のために問題を解くのか。
頭のトレーニングとして頭を使ってみようか。
どういうことか考えてみようか。
というのを階段や梯子のように積み重ねて行かなくてはなりません。
基本的な事例問題が書けることが重要です。できないと重症で、絶対受かりません。そのために必要なのがインプットとアウトプットをつなぐ学習です。
インプットとアウトプットをフラットにするエクササイズの道具が司法試験道場の「短文事例問題」です。
いざ、法律の文章を書いてみようか、というとき、書けない人が多いのです。
どうしたら良いかの相談がよくきます。
でも大丈夫です。「短文事例問題が書けなくて、基礎講座に戻ると気付く」を繰り返しやってるうちに書けるようになります。
動画を全部見たい人はこちら⇩⇩
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