予備試験・司法試験受験生の皆さん、毎日の勉強本当にお疲れ様です。
膨大な範囲、複雑な理論、そして刻一刻と迫る試験日。
プレッシャーの中で机に向かい続ける皆さんに、今回は少し厳しいけれど、合格のために最も重要と言っても過言ではないテーマ、「苦手領域の自覚」についてお伝えしていこうと思います。
普段BEXAは「苦手を克服する」ための様々な教材を提供していますが、そもそも克服するための「何が自分にとって苦手なんだろう?」を知ることこそが、その第一歩です。
勉強をしていて、つい「自分の得意な科目」や「好きな論点」ばかりを回していませんか? 問題を解いていて「あ、これ知ってる!」とスラスラ書ける感覚は心地よく、自己肯定感を高めてくれます。しかし、そこに落とし穴があります。
司法試験という巨大な壁を乗り越えるために必要なのは、得意を伸ばすこと以上に、「苦手を無くすこと」だからです。
人間には確証バイアスという心理傾向があります。
自分の考えが正しいことを証明する情報ばかりを集め、不利な情報を無視したくなる心理です。
受験勉強においても、これは「解ける問題を解いて安心したい」「わからない問題を見て傷つきたくない」という行動として現れます。
こういった「無意識の回避」こそが、不合格への入り口です。
苦手領域は、放置すればするほど恐怖の対象となり、直前期に致命傷(足切りや大失点)となって襲いかかってきます。
経済学に「限界効用逓減の法則」がありますが、これは勉強にも当てはまります。
すでに偏差値60ある得意科目を65にするには、膨大な時間と労力が必要です。
しかし、偏差値35の苦手科目を45(平均レベル)に引き上げるのは、実はそれほど難しくなく、しかも総合点の底上げに対するコストパフォーマンス(タイパ)が圧倒的に良いのです。
司法試験は「ホームランを打つ試験」ではなく、「全科目でヒット、あるいは四球を選んで出塁し続ける試験」です。
どこか一つでも守備の穴(極端な苦手科目)があれば、そこを狙われて大量失点し、敗北します。
「自分は○○が苦手だ」とわかっているつもりでも、解像度が低い場合があります。
「民法が苦手」では対策が立てられません。
「民法の担保物権の、特に譲渡担保の対抗要件が苦手」まで落とし込んで初めて、対策が可能になります。
苦手領域に向き合うのは勇気が要ります。自分の無知を突きつけられる作業だからです。
しかし、ここで完璧を目指す必要はありません。
その科目を「大好き」になる必要も、「トップの成績」をとる必要もないのです。
目標は、「致命傷を負わないレベル(守りの答案が書けるレベル)」まで引き上げること。
完璧じゃなくていい、まずは大量失点を防ぐことが大切なのです。
「嫌いだけど、まあ聞かれたら一応答えられるよ」という状態に持ち込むだけで、合格の確率は飛躍的に高まります。
今日、あなたが一番やりたくないテキストのページを開くこと。それが、合格への最短ルートです!
2026年2月11日
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