独学で行政書士になるためには、勉強時間が500時間から1000時間必要ともいわれます。なぜそれほどかかると言われるのか。
それは、「完全な」独学だからです。
一言に独学と言っても、教科書などを買って、それだけで勉強するパターンと、予備校等の動画配信を用いて勉強するパターンの2つがあると思います。
それぞれ費用面や時間などの点でメリット・デメリットがあると思います。ただ、やはり前者の独学はよほどの根気がなければ難しいでしょう。
例えば、考えてみてほしいのは、小学校に入ったばかりの時に、先生なしに算数の問題と解いたり、漢字を書いたりできるようになるでしょうか。足し算・引き算や、画数の少ない漢字であればそれも可能かもしれませんが、掛け算や割り算を教師なしの独学で覚えようとするには、かなりの努力が必要でしょう。それと同じことで、法律を全くの初学者が教科書のみで独学しようと思うと、必ずつまずく部分がでて、わからなくなり勉強の意欲が低下し、最悪勉強すらしなくなるということは、往々にしてあります。
そこで、全くの初学者や法律を一応は学んだけれど、まだまだ自信がないという方には、予備校等、生きた教材である講師がいる講義を用いて勉強することをお勧めします。
法律は学んで、基礎はできている、そんな方は教科書や予備校本を用いて勉強をするということでも対応できると思います。ただ、そういう方に要注意なのは、なまじ法律を学んで理解してきた分、どんどん深く議論を掘り下げて勉強をしたくなりがちですが、これは絶対にしてはいけません。行政書士試験に出ることが考えづらい特殊な論点よりは、確実に出る論点をきっちり押さえて、得点を伸ばしましょう(過去問を見ることで、出題傾向はつかめます)。行政書士試験は基礎ができていれば、合格するだけの点数を十分に取ることが可能です。
以上から、行政書士の独学が難しいのは、どのように勉強していいのか適切な方法を示す指標がないからと言えます。
逆に言えば、適切な勉強法が解れば、法律の基礎が出来れいれば合格可能な行政書士試験の独学は難しくはありません。そこで、私は、動画講義の受講+独学での復習・問題演習という方法をお勧めします。
動画授業のメリット
独学で問題になるのは、上で述べたとおり取っ付きにくさです。このため、この取っ付きにくい部分を乗り切るためのに動画講義は重要です。自分で読んで理解するのと、人に説明してもらうのではやはり難易度が段違いだからです。特に法律は、勘違いしやすいような知識や論理が多いのでこの傾向が強いです。
動画授業を受けたら、必ずテキストを読んで復習をし、問題演習をしましょう。この二つはセットで行うのが大切です。学習効率を高めるためには、インプットとアウトプットを交互に行うことが効果的だからです。テキストを呼んで復習をすると勉強にした気になりがちですが、インプットだけでは脳に問題演習に使える記憶として知識が中々定着しません。過去問が難しければ選択肢別で、それも難しければテキストに緑のマーカーを引いて赤いシートで隠すと言う方法でも構わないので、必ずアウトプットを行いましょう。
以上を行えば、500時間~1000時間と言う勉強時間は、個人差もありますが半分程度に圧縮できます!!
初めて法律を勉強する方には「独学者のための法律基礎講座」がおすすめです!わずか9時間で過去問演習に必要な基礎を学習できます!
2015年9月11日
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