平成12年旧司法試験刑法第2問

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財産に対する罪 - 詐欺罪
偽造罪 - 文書偽造罪

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 甲は、指名手配されて潜伏中、生活費に窮したため、Xという架空の氏名で就職しようと考え、履歴書用紙にXの氏名、虚偽の生年月日、虚偽の住所等を記入した上、Xと刻した印鑑を押捺し、更に甲自身の顔写真を貼付して履歴書を作成した。その後、甲は、広告で見たA社人事部にその履歴書をファクシミリで送信し、A社のファクシミリに受信・印字させ、A社人事部長Bの面接試験を受け、A社に入社した。甲は、自己の顔写真入りのX名の社員証を利用し、金融機関C社D支店からX名義で30万円を借りたが、当初の計画に従って期限内に利息分も含め返済した。
 甲の罪責を論ぜよ。