平成22年旧司法試験刑事訴訟法第1問

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刑事訴訟法 - 刑事訴訟法 - 捜査 - 被疑者の身体拘束 - 逮捕 - 現行犯逮捕
刑事訴訟法 - 刑事訴訟法 - 捜査 - 捜索・押収 - 令状によらない捜索・差押え - 逮捕に伴う捜索・差押えの実質的根拠
刑事訴訟法 - 刑事訴訟法 - 捜査 - 捜索・押収 - 令状によらない捜索・差押え - 逮捕に伴う捜索・差押えの対象物
刑事訴訟法 - 刑事訴訟法 - 捜査 - 捜索・押収 - 令状によらない捜索・差押え - 逮捕に伴う捜索・差押えの範囲

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 甲及び乙は,繁華街の路上において,警察官から職務質問を受け,所持品検査に応じた。その結果,両名の着衣からそれぞれ覚せい剤が発見されたため,警察官が両名に対し,覚せい剤所持の現行犯人として逮捕する旨を告げたところ,甲は,警察官の制止を振り切って,たまたまドアが開いていた近くの不動産業者Xの事務所に逃げ込んだ。そこで,警察官は,これを追って同事務所に立ち入り,机の下に隠れていた甲を逮捕したが,甲は,同事務所に逃げ込んだ際手に持っていた携帯電話機を所持しておらず,机の周辺にも携帯電話機は見当たらなかった。そのため,警察官は,Xの抗議にもかかわらず,甲が隠れていた机の引出しを開けて中を捜索した。一方,乙は,所持品検査を受けた路上で逮捕されたが,大声でわめき暴れるなどしたことから,周囲に野次馬が集まってきた。そこで,警察官は,乙を警察車両に乗せて1キロメートルほど離れた警察署に連行し,到着直後に同警察署内で乙の身体を捜索した。

 以上の警察官の行為は適法か。

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 本問は,覚せい剤所持の現行犯人を逮捕する場面における警察官の行為の適法性を問うことにより,逮捕に伴う無令状での被疑者やその所持品の捜索,被疑者を逮捕の現場から警察署に連行した上での身体の捜索について,基本的知識の有無と具体的事案における応用力を試すものである。