令和4年司法試験・合否を分けた3つのポイント―令和5年合格のために必要は対策とは?

2022年10月8日   中村充  吉野勲 

合格者と不合格者の違い~合否を分けた3つのポイント~

 

この記事では、合否を分けた3つのポイントと令和5年司法試験に合格するために必要な対策を解説します!

<合否を分けた3つのポイント>
①あいまいな100の知識より正確な20の知識
②どんな問題でも迷わない処理手順がある
③地道なアウトプットから逃げない

令和5年司法試験は競争率が上がる

まず、みなさんには残念なニュースがあります。
令和5年司法試験は、令和4年までと比べて競争率が上がると予想されています。

というのも、令和5年司法試験から受験資格が緩和されるからです。
これまでは法科大学院を修了するか、予備試験に合格しないと、司法試験の受験資格を取得できませんでした。
しかし、令和5年からは、一定の要件を満たせば、法科大学院在学中に司法試験受験ができるようになります。
つまり、例年の受験者数に加えて、法科大学院3年生の1年分の定員分、受験生が増えることになるのです。

他方、合格者数は、例年1400~1500人前後で推移しているところ、これが大きく変わることは考えにくいでしょう。
同じ合格者の席を争う受験者数が増加するということは、競争率が上がるわけですから、合格難易度が上がる可能性があるのです。

令和4年司法試験に見る合否を分けたポイント

だからこそ、競争が激しくなると要される令和5年司法試験に確実に合格するためには、どうすればよいのでしょうか。

令和4年司法試験では、見慣れていない論点が出題されたり、出題形式が変更された科目があったりと、戸惑ってしまった受験生も多かったのではないでしょうか。
それでも司法試験の結果は、合格と不合格に分かれてしまいました。
合否を分けたポイントはどこにあったのでしょうか?

実は、合格者には、ある共通した点があるのです。

事前に論点を知っていたから?
ヤマが当たったから?
合格者は知識が豊富だから?

いいえ。
そんなことはありません。

合格者が共通して持っていて、不合格者が持っていないもの。
それは、知識ではなくフレームワーク・処理手順なのです。

 

①「あいまいな100の知識」より「正確な20の知識」

まず、短答式試験で不合格だったならば「知識不足」の可能性が高いでしょう。
短答式試験では、基本的には「正確な」条文知識と判例知識が問われますから、論文対策のために「論点」ばかり学んでいても、短答式試験に合格することはできません。

逆に言うと、短答式対策のためには、「正確な」条文知識と判例知識だけがあればよいのです。
ここで重要となるのは、知識の量よりも、知識の「正確さ」です。
何となく知っているというあいまいな知識が100あったとしても、確実に正解できなければ意味がありません。
ましてや、他の受験生ができないであろう知識を知っていたとしても、そのような出題がされる可能性は低いため、返って無駄になります。

ビジネスの世界では「全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうちの2割の要素が生み出している」というパレートの法則が有名です。
つまり、司法試験で出題される8割のものは、全知識の2割から出題されるのです。

もちろん、全範囲の知識を正確に覚えられるならばよいですが、時間的にも、能力的にも難しいでしょう。
そうなると、全範囲の知識を「あいまいに」覚えるか、出題されやすい2割の知識を「確実に」に覚えるかの、いずれかになります。

しかし、全範囲の知識を「あいまい」に覚えているだけでは、結局のところ得点することができません。
それよりも、出題されやすい2割の知識を「確実に」覚えることが重要なのです。

知識の正確さに不安がある、短答式の合格に不安がある方は、こちらの講義がオススメです。

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論文式試験で頻出の論点を早回しすることで「正確な」知識を短期間でマスターする50時間程度の講座も10月末にリリース予定ですので、お楽しみに!

 

②合格者は知識の量より正確さ

 

もっとも、論文式の合格者と不合格者の違いは、知識の差ではありません。
もし、知識の差であるというのであれば、勉強時間が長い方が合格可能性が高くなければなりません。
ところが、司法試験の合格率は、受験回数が増えるにつれて減っていきます。

論文式試験で不合格だった場合の原因は、「知識不足」ではなく「準備不足」にあります。

令和4年司法試験では顕著でしたが、司法試験では、見たこともない論点が出題されたり、出題形式が変更されたりすることは日常茶飯事です。
ですから、合格者はこういった目くらましに迷わないように、ある準備をしているのです。

その準備とは、どんな問題でも解くことができるフレームワークや処理手順を確立することです。

このことは、再現答案を読むとよくわかります。
例えば、令和4年司法試験の憲法では、誰もが見たこともないような問題でしたが、合格者の再現答案を読むと、基本的なポイントをおさえて、淡々と目的手段審査をしていました。

他方、不合格者の再現答案では、面食らってしまったのか、答案の型がくずれてしまっているものが見られます。

 

つまり、合格者は、いつもの答案の型や処理手順から1ミリもずれることがないのです。
このように、合格者は迷うことがないからこそ、基礎知識の部分をしっかりと論じる余裕があるのです。もちろん、本問の特殊性に気付いている合格者もいますが、それはあくまでも少数です。
合否を分けるポイントは、パニックに陥らず、いつもどおりの処理手順で淡々と答案を書けることなのです。

ですから、合格者に近づくためには、フレームワークや処理手順を確立する講座を受講することなのです。

 

③地道なアウトプットから逃げない

もっとも、フレームワークや処理手順を「知る」だけでは足りません。
フレームワークや処理手順は、知っているだけではなく、問題を「解く」いたり、実際に書いてみることで、ようやく「使える」ものにブラッシュアップされていくのです。

つまり、合格者は、フレームワークや処理手順を「知る」ことのできる講座を買っているだけではなく、問題を「解く」アウトプット講義により、学んだ知識を「深める」というステップを踏んでいるのです。

「知る」ことと「使える」ことは全く別物です。

たとえば、カタログや説明書で自転車の種類やメーカーの知識があったとしても、その人がうまく自転車に乗れるかどうかは別問題です。
自転車に乗れるようになるために、何度も何度も転んで、それでも立ち上がって、ようやく乗れるようになったことを思い出してください。
道具や知識を使えるようにするためには、必ず練習やアウトプットが必要なのです。
この練習は、サイクリングのように楽しいものではなく、とても地道なものです。
それでも、サイクリングを楽しめるようになるためには、この地道なトレーニングから逃げてはいけないのです。

合格体験記などを読めば、いかに合格者が地道なアウトプットを意識しているかがわかるはずです。
また、リベンジ合格者が、知的好奇心をくすぐられる楽しい問題ではなく、解いていて苦痛な基本的な問題から逃げずに、繰り返し書いていることもわかるはずです。

 

解くべき対象は2つあります。
1つは、司法試験や予備試験の過去問です。
過去問を書けるようにならなければ、合格はあり得ないというほど、多くの合格者は過去問を重視しています。
過去問をやらなくても合格できたという方もいますが、ごく少数にとどまるということを知っておきましょう。

しかし、過去問はややレベルが高いことや、過去問に出題されていない典型論点もあります。
そこで役立つのが、基本的な問題を集めた短文事例問題です。

 

これらの過去問と短文事例問題を適切に組み合わせた講座を受講することこそが、合格への近道なのです。

 

与えられた猶予期間の2か月を有効活用しよう!

もっとも、令和5年司法試験は、悪いニュースばかりではありません。
実は、例年5月に実施されていた司法試験が、7月に変更されたのです。
つまり、例年よりも2か月多く準備する期間があるのです。
10月からカウントすれば、10か月も対策を講じることができるのです。

先に述べた合否を分けた3つのポイントを解決するためには、BEXAの基礎講座が最も役立ちます。
いずれの講座もインプットアウトプット合わせて500時間で完結します。価格も25万円~45万円と他の基礎講座よりリーズナブルになっていますので、お気軽に受講することができるはずです。

 

いまさら基礎講座なんて…と思うかもしれませんが、立ち止まって考えてみてください。

司法試験では、「知る」「解く」「深める」「まとめる」の4ステップを繰り返すアジャイル学習が重要です。
今、あなたは過去に受講した基礎講座を既に回しているということは、いくつか上のステージにいるはずです。
ここに違う視点を取り入れることで、あなたのステージがさらに上に上がる可能性があるのです。

 

吉野勲先生『司法試験道場』なら…

答案の型やフレームワークを確立できてない人はインプットからアウトプットまでの差分がしっかりと埋められていない人である可能性があります。
理想を高く持つことは良いことですが、司法試験本試験はまず基礎的な問題の答案の型ができていないと、そこから応用的な答案の型を作り出すことは難しいです。
基礎的な問題を多く取り扱う司法試験道場の短文事例問題講座であれば、基本7科目すべてに基礎問題が283問、答案例付きで付いてきます。
まず、この基礎問題283問を繰り返し解き、答案例の型をマスターすることで、処理手順を確立させることで、あなたの答案の解像度をグンとあげることが可能です。
さらに、司法試験道場はインプット講座も附属するので、短文事例問題講座で扱ったテーマをインプット講座で復習すれば、アウトプット先行であなたの知識を確認しつつ、効率的に学習が可能になります。

 

とりわけ、短文事例問題や4Sメソッド(論パタ講義)のような新しいコンセプトの講義であれば、あなたにとって新しい刺激となり、合否を分けた3つのポイントをしっかりとカバーできるかもしれないのです。

中村充先生『4S基礎講座』なら…

4S基礎講座は、あらゆる法的問題に対応するための処理手順を、中村充先生が独自に編み出した4Sフィルターと解法パターンで繰り返し訓練することができる講座です。本来処理手順は人それぞれであるため、メソッド化しづらいものですが、中村充先生は旧司法試験・予備試験・そして新司法試験を共通して分析し、科目ごとに共通する処理手順を編み出しました。
4S基礎講座なら、処理手順を確立させることができ、あなたの解像度を明確にさせることが可能です。

 

カウンセリング予約 開始予定 

いかがでしたでしょうか?
令和5年司法試験に向けて必要な対策が見えてきた方もいらっしゃるかもしれません。

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